Google検索結果のランキング要因に、2021年6月、Core Web Vitals(コアウェブバイタル/ページスピードに関する指標)が取り入れられました。
SEOへの影響やGoogleが重視するページスピードの指標、評価基準などをご紹介します。
ページスピードとGoogleが要求するサイトの品質
Webサイトのページスピードとは、ユーザーがWebページへアクセスしてから、そのページが読み込まれるまでの時間です。
Googleはサイトの品質にページスピードも要求しており、検索ランキング要因に採用しています。さらにページスピード改善のために、計測・テストツールも提供しており、読み込みが遅いサイトを放置すると検索結果の順位が下降することも想定されます。それによりサイトの訪問者が減少しコンバージョンの低下につながるため、ページスピードはSEOの重要課題と言えます。
ページスピードとSEO評価
GoogleはページスピードとUX(ユーザーエクスペリエンス)を、サイトパフォーマンススコアとして点数化します。
サイトパフォーマンススコアは、サーバの反応速度(レスポンス速度)、ページ(コンテンツ)の読み込み速度(ロード速度)、ブラウザによる画面描画速度(レンダリング速度)、レイアウト表示の安定性などが含まれ、場所・ネット環境・デバイス・時間によっても変動します。
スコアは評価によって色分けされ、悪いスコアのページはSEO評価に影響すると想定されます。
- ~49点(赤):悪い
- 50点 ~ 89点 (オレンジ): 改善が必要
- 90点~(緑): 良い
サイトパフォーマンススコアの算出方法
ページスピードは、ページスピードとUX(ユーザーエクスペリエンス)に関連する比重の異なる6つの指標(右図)の合計値で計算され、50点の場合、世界のWebページを100件とした場合の50位相当を示しています。
その内、LCP、FID、CLSが特に重要な指標としてCore Web Vitals(コアウェブバイタル)に指定されています。
ページスピードとSEOの重要指標「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」
Googleは、ページスピードとUX(ユーザーエクスペリエンス)をより向上させるための取り組みとして、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を提唱し、2021年6月から、SEO(検索ランキング)の重要指標にも加えています。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の指標
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、サイトパフォーマンススコアの指標の内、優れたユーザー体験に特に重要となる以下の3つの指標で構成されています。
- LCP(最大コンテンツ描画時間):読み込み時間
- FID(初回入力遅延時間):インタラクティブ性
- CLS(累積レイアウト変更値):視覚的な安定性
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の評価基準
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、各指標の評価基準が公表され、Googleが提供するツールで診断できます。
LCPの評価基準
LCPはページの表示速度を測る指標で、ページ内で最も大きな動画や画像、コンテンツを表示する時間です。2.5秒以上で「改善が必要」、4.0秒を超えると不良と見なされます。
参照:Largest Contentful Paint (LCP)
FIDの評価基準
FIDはユーザーの操作に対する応答性を測る指標です。マウスでのクリックやタップ、キー選択など、ユーザーの操作が可能になるまでの時間です。100ミリ秒(0.1秒)以上で「改善が必要」、300ミリ秒(0.3秒)を超えると不良と見なされます。
CLSの評価基準
CLSはコンテンツの視覚的な安定性を計測する指標です。ページの読み込みから表示までに生じる「レイアウトのズレ」をスコア化します。0.1以上で「改善が必要」、0.25を超えると不良と見なされます。
参照:Cumulative Layout Shift (CLS)
国内主要企業のコーポレートサイトのページスピードについて調査しました。
サイトパフォーマンスとCore Web Vitals(コアウェブバイタル)の現状をご参照ください。
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ページスピードのSEOについてのFAQ
ページスピードはSEOになぜ重要ですか?
ページスピードが検索ランキング評価の重要指標の一つになっているためです。Googleはユーザーにとって利便性の高いサイトを上位表示する方針をとっており、ページスピードをUX(ユーザーエクスペリエンス)を高め、Web全体の質を向上させるといった観点から重視しています。
ページスピードのSEOに目安はありますか。?
ページスピードにおいて、表示速度3秒以内が1つの目安になります。モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかる場合、訪問したユーザーの53%が閲覧を止めて離脱することを立証したデータをGoogleが発表しています。
参考:モバイルページのスピードに関する新たな業界指標ページスピードのSEOにページ容量は関係しますか?
ページ容量はページスピード改善の観点からSEOに重要です。ページ容量を軽量化することで、ダウンロードするデータも減り表示が高速化します。Googleは、3G回線での接続でストレスなく閲覧ができることを考慮し、ファイルサイズ1.6MB程度を推奨しています。
出典:Avoid enormous network payloads-web.dev
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