上場企業で2021年以降にリニューアルされたコーポレートサイトの事例から、上場企業のホームページのデザイン傾向やトレンドについてご紹介します。
上場企業ホームページのデザインリニューアル状況
上場企業は毎年約15%がホームページのリニューアルを行っており、直近4年で半数以上がリニューアルしている計算になります。
調査対象:2022年4月移行予定の東証新市場区分(プライム・スタンダード・グロース)の選択申請企業(3775社) |
上場企業ホームページのデザイン傾向【2022年】
上場企業ホームページで、2021年にリニューアルされたサイトには、表現やデザイン面で以下のような特徴が見受けられます。
- スクロールアクションの採用増加
- SDGsやESGの強調表示の増加
- ヒーローイメージ動画の採用減少
- イラスト活用デザインの増加
- フルスクリーン対応デザインの定着
上場企業ホームページのうち、2021年にデザインリニューアルされたものを対象に、いくつかの事例を紹介いたします。
リニューアル年 (調査対象数) | 2020年 (561) | 2021年 (544) |
---|---|---|
スクロールアクション | 24.6% | 35.5% |
SDGsやESGの強調 | 26.7% | 34.0% |
ヒーローイメージ動画 | 20.1% | 18.0% |
イラスト活用 | 8.0% | 16.4% |
フルスクリーン対応 | 97.5% | 97.8% |
スクロールアクションのデザイン事例
パララックスと呼ばれる画面のスクロールアクションで動くデザインの採用が伸びています。画面全体を動かすパターンやボタン表示の際の動きなど、いろいろな種類の動きの表現が増えています。
SDGsやESGを強調したデザイン事例
トップページにサステナビリティ関連のSDGsやESGに関する情報を掲載する企業サイトが目立ちます。特設ページへのバナーだけでなくコンテンツとして扱うケースも増えています。
イラスト活用のデザイン事例
情報を整理しつつイメージを伝えやすいイラストを活用するサイトは、2020年と比べて倍になっています。アイソメトリックという立体感のあるイラストが注目されています。
ヒーローイメージ動画のデザイン事例
画面最初のエリアに使われる大型の画像や動画はヒーローイメージと言われ、これに動画を採用することでインパクトがあり訴求力の高いデザインが可能です。しかし現在はページスピード低下要因や通信量増加、更新頻度の限界から採用が減る傾向にあります。
フルスクリーン対応のデザイン事例
ディスプレイの横幅1920pxのフルスクリーンに対応したデザインが、2021年以降にリニューアルされた上場企業のホームページで97%以上になっています。
企業ホームページのデザインに関するQ&A
企業ホームページのデザインで注意すべき点は?
デザインに流されてホームページが使いにくくならないよう注意しましょう。また、差別に対する意識が高まっている現在、人種・ジェンダーに関わる表現や写真の選択には細心の注意を払いましょう。海外企業ではホームページに白人男性の写真使用を避ける傾向にあります。
企業ホームページのデザインはどのくらいで変更すべきですか?
解決すべき課題がないのに無理にリニューアルをする必要はありませんが、一般的な企業では4~5年に1回ぐらいのペースで行われています。ペースが早い企業だと毎年のようにデザインリニューアルを行うケースもあります。
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当社でリニューアルをサポートした企業が、2022年のWebサイト評価ランキングで多数表彰されました。
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