ホールディングスサイトの現状とデザイン事例

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企業グループの持株会社としてホールディングス化する会社が増加し、ホールディングスサイトと事業会社のコーポレートサイトとをどのように構築すべきかが課題になってきています。
現在のホールディングスサイトの傾向やデザイン事例などをご紹介します。

ホールディングスサイトの現状とデザイン事例(タイトルイメージ)

ホールディングスサイトとは

ホールディングス(持株会社)サイトとは、グループサイトとも呼ばれ、事業を行う子会社の経営管理等を担う持株会社が運営するコーポレートサイトです。グループ会社のホームページとも言えます。

IR(株主・投資家向け情報)を中心に構成されますが、最近ではグループ全体のビジョン・ニュース・事業内容・サステナビリティ・研究開発・採用などの情報発信を、傘下の事業会社のサイトからホールディングスサイトへ集約する事例が増加しています。

ホールディングスサイトの役割と目的

  • グループの事業会社へのハブ
  • IR情報の発信
  • 理念やビジョンの発信
  • ニュースの発信・集約
  • グループ全体の事業紹介
  • サステナビリティ情報の発信・集約
  • 採用情報の集約
  • R&D・調達情報の集約
  • Webガイドラインの制定・統制

ホールディングスサイトのドメインと構成

ホールディングスサイトは、ドメインから事業会社サイトとの関係性に注目すると、以下の3種類の構成に分類できます。

ドメイン完全分離型

ホールディングスサイトと事業会社サイトのドメインが異なり、完全に別サイトになっているタイプです。

  • ホールディングスサイト独自の運用が可能
  • ドメインやSSLの維持費が別にかかる
  • サイト間でコンテンツ重複が起きやすい
ドメイン完全分離型の構成図

ドメイン一部分離型

ホールディングスサイト内に事業会社のサイトがあるが、一部の事業会社はドメインが異なり別サイトになっているタイプです。

  • サイトの数が減るので維持費が減少する
  • グループとしての統一感が出しにくい
  • サイトの運用が複雑になりやすい
ドメイン一部分離型の構成図

ドメイン一体型

ホールディングスサイトのドメインに事業会社のサイトがすべて内包されているタイプです。

  • ドメイン・SSLのコストがサイト1つ分で済む
  • 情報発信等でグループ全体の統一が取れる
  • 常にグループ全体を考えたサイト運用が必要
ドメイン一体型の構成図

ホールディングスサイトの構成別割合調査

ホールディングスサイトと事業会社のコーポレートサイトをドメインで分離する「ドメイン完全分離型」が、前回調査より増加し8割を超えます。企業のホールディングス化が増加し、グループ全体でのドメイン・サイト構成の最適化が進んでいない現状が見えます。
今後は、サーバー・システムの効率化やセキュリティ強化を背景に、ドメイン・サイト構成の最適化が課題となりそうです。

ホールディングスサイトの構成別割合グラフ2025年8月ドメイン完全分離型85.1%、ドメイン一部分離型8.3%、ドメイン一体型6.6%、同じく2022年5月77.7%、13.1%、9.1%

ホールディングスサイトのドメイン別割合調査

ドメイン別割合は前回調査から大きな変動は無く、ホールディングスサイトのドメインとして、コーポレートサイトと同様の「.co.jp」「.com」の利用が中心です。
その他に、ホールディングスサイトのみが利用できる「.holdings」、グループを表す「.group」、宇宙産業に関連する「.space」、企業名が含まれた「.ntt」「.panasonic」「.softbank」を利用する事例もあります。

ホールディングスサイトのドメイン別割合グラフ.co.jp65.1%、.com23.9%、.jp8.0%、.holdings0.9%、その他2.1%、同じく64.4%、24.8%、8.1%、1.5%1.2%

ホールディングスサイトの構成別デザイン事例

ホールディングスサイト(グループサイト)のデザイン事例を構成別にご紹介します。

「ドメイン完全分離型」の参考事例

「ドメイン一部分離型」の参考事例

「ドメイン一体型」の参考事例

国内主要企業ホールディングスサイト調査

調査内容:国内主要企業のホールディングス(持株会社)サイトの状況
対象サイト:東証プライム上場企業(社名に「ホールディングス」が無い企業も含む)
調査方法:PCによる目視調査
調査期間:2025年8月19日~8月22日(335サイト)/2022年5月20日~5月25日(274サイト)

ホールディングスサイトのFAQ

  1. ホールディングスサイトの目的は何ですか?

    ホールディングスサイトの主要な目的はグループ会社全体の情報を発信し、株主・投資家を含めた幅広いステークホルダとのコミュニケーションを行い、信頼を得ることです。事業の枠を超えたサステナビリティ経営などの発信もホールディングサイトには求めらます。

  2. ホールディングスサイトと事業会社のコーポレートサイトとの違いは何ですか?

    ホールディングスサイトと事業会社のコーポレートサイトの違いは、IR(株主・投資家情報)コンテンツの有無です。グループ全体の財務情報を掲載し、ESG(環境、社会、ガバナンス)、SDGsなどの非財務情報も、ホールディングスサイトに集約される傾向があります。一方で事業会社のコーポレートサイトは、製品・サービス・店舗情報などが中心になります。

  3. ホールディングスサイトとグループ会社ホームページの違いは何ですか?

    ホールディングスサイトは、持株会社が運営し、グループ全体の経営戦略やビジョン、IR情報を集約して発信する企業サイトです。
    グループ会社ホームページ(Webサイト)は、企業グループ全体、またはその一部について紹介するWebサイトです。ホールディングスサイトと傘下にある各子会社・事業会社のサイトを組み合わせて、グループ全体の経営戦略やビジョン、各事業内容、サービス、製品などの情報を効果的に発信することが一般的です。

  4. ホールディングスサイト構築にはCMSは必要ですか

    はい。CMSの導入は、ホールディングスサイトの効率的な構築・運用に有効です。グループ共通のコンテンツをホールディングスサイトに集約させたり、持株会社とグループ会社のニュースを互いに利用しあうなど統括的なサイト運営に役立ちます。

  5. ホールディングスサイトに向いている制作会社は?

    ホールディングスサイトや大規模なコーポレートサイトを制作した実績が多数あり、コーポレートサイト・IRサイトなど、企業サイト分野を得意とする制作会社が向いていると言えます。デザインや制作だけでなく、運用や保守までサポートしてくれることも重要です。 
    参考サイト: Web制作会社大手おすすめ15社を比較|実績も紹介

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Webサイト構築サービス・Webサイト制作実績をぜひご参照ください。

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